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喪主喪主していた [日常]

お久しぶり。えーと、先週末のことであるが、実家から呼ばれて急遽車で田舎に向かっていた。

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ホスピス。もはや痛みのコントロールしかしていない。

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未明に亡くなった。最後らへんはモルヒネでもうろうとしていたが、何度か自分の名前を呼んでいたようだ。一応は認識していたのかなと思う。母の時に比べれば、死に目に会えた分だけ心残りは少ない。

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6年7ヶ月の闘病。享年70才。よく頑張ったと思う。若い頃はちと粗暴な父であった。ガテンな父と文化系の俺では勝負にならず、小中学生の頃は何度 も打ち負かされたものだ。大人になったら絶対ぶち殺す!と誓っていたのだが、地元の大学に入学した途端、急に"自慢の息子"扱いされたのには調子が狂った (笑)。しかし、卒後に東京へ出ちゃったのは意図せずリベンジになってしまったかのかもしれない。相当失望したろうね。地元に残る道もあったことを考えると、心中複雑。

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通夜も終わって葬儀。当然、喪主は自分。葬儀屋さんからいろいろ指導される。弔辞に向け、読経中も作文に必死w

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棺には子供らの手紙を入れた。釣り好きな父だったので本来ならば竿かなと思ったが、金属やカーボンは遠慮した方が良さそうだ。つまりカーボン三脚も迷惑と。

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出棺。子供らに見送られる。ちなみに喪主権限で写真は撮り放題(笑)。自分は位牌持ちだが、娘にカメラマンをさせた。

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火葬場に到着。

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火 葬は約1時間半。実は骨の写真もあるのだが、生々しいので載せない(笑)。焼いたあとでも踵骨、膝関節、股関節、肘関節、仙椎、腰椎、頸椎、下顎骨、顔面 骨、頭頂頭蓋と骨は立派に残っていた。頑健な父だったのにねえ。肺さえ丈夫だったら、あと20年だって身体を支えられたろうにと思う。喪主は最初の足と最 後の頭頂の骨を拾う。それと喉仏と呼ぶ第2頸椎の骨。落とさないようにと緊張した。

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お寺は親鸞聖人系。自分も年を取ったのか、信仰心が芽生えたのか、長いお経が苦痛ではなくなってきた。

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実家で俺の中学帽をかぶるボーイ。父の名をもらい、一族のY染色体を一身に背負ってるのだが、まだ本人は知らない。というか、カード集めに夢中な5才。

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家の引き継ぎと生命保険、銀行関係、電話、公共料金の支払い等々の大量の書類。これがために忌引の平日休みが必須。妹と処理していく。ちなみに生命保険は葬式代程度である。

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何度も行った市役所。生まれてから死ぬまでの戸籍というのが曲者で、遠くから取り寄せが必要だった。

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最後に母のお墓を清掃してきた。いずれここに一緒に納めることになる。一人でのびのびしているところだろうに、スマンね、ママン。 

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妻子は先に帰していたので、一人で高速を飛ばして帰った。車中でようやく父のことを思い出す。アレ?あんまり悲しくないと思ったんだが、道がよく見えないわ・・・何とか無事に帰宅しましたです。

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父方の男系はあまり長生きしていないので、自分も人生短めに将来設計すべきだろうね。今はいろいろ反省している。
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おおふじ

お疲れさまです。私も4年前に実父を送りましたので、お気持ちやご苦労が
よくわかります。

母は2度癌になり、肺がんのため59歳で亡くなりました。もう20年以上前
です。
父は糖尿病があって脳梗塞などで数回倒れ、最後の4年間は半身不随で
病院と療養施設などを回りました。
私は還暦まで生きることが、目標の一つです。あと1年半ですが(笑)

人が死ぬということは、周りの人間、特に子どもに世話をかけるものですね。
私も遺品の整理、遺産処理などに1年以上かかりました。自分も身辺を
片づけて息子に迷惑をかけないようにしよう、と思いました。
いろいろ大変でしょうが、お疲れが出ませんように。
by おおふじ (2011-12-24 10:42) 

memorycam3D

ありがとうございます。
自分なぞ、遠所をいいことに大した世話はしてないです。
父は割と最後まで自力で何とかやってました。
母の方は突然の死でして、子として忸怩たる思いがあります。あの世に行った際には平謝りせねばなりませんです。

自分の仕事は息子に引き継ぎするまでです。あと20年健康を保って、ヨメより先に死にたいです。生前のうちに人生をレビューした葬式ビデオを作っておけたら本望ですね(笑)。
by memorycam3D (2011-12-25 03:41) 

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